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「蟠龍」の顛末

旧幕府艦隊として最後まで戦い抜いた唯一の軍艦、「蟠龍」。
元はエリザベス女王の船として造船されたので「彼女」と称される事もある。
その「蟠龍」は箱館戦争後、再度、復活し、形跡や名前が変化しえども
約40年近くの長きに渡って使用されていた、極めて希有な軍艦である。

『甲賀源吾伝外編』にその事が詳細に記述されているので、以下、それを掲載してみる。
現代語訳するレベルの文章でないが、敢えて現代語訳してみた。

軍艦蟠龍の奇しき運命

中略

けれども、蟠龍はこれで死滅した訳でない(5月11日箱館海戦の事)。再び、復活した奇談がある。

中略

最後の激戦の末に蟠龍は座礁し放火されたが、船体自体は全く破損されていなかった。
半分焼失した時にマストが傾倒したので、船体も傾倒し火は鎮火した。

官軍の箱館平定後、イギリス人の某がその半焼船を上海に曳航し、上部部分を改装して
生まれ変わった蟠龍を再度、日本へ回航した。

新生蟠龍は、開拓使へ売り込まれた後、名前を「来電丸」と改名し軍艦として横須賀付属となった。
軍艦としての廃船後は土佐の人の手に渡り、捕鯨船として利用され、更に尾州熱田汽船(今の愛知県名古屋市熱田区)の
所有となった。最終的には老朽化の為に明治30年に大阪木津川で解体させられた。

軍艦として我が国では未曽有の偉業を成し、更に商船として相当の活動を行い
その終わりを全うとした蟠龍は、幕府軍艦中特に異彩を放っていると言うべきであろう。

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